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DUNGEON POWERS
D-GENESIS
ダンジョンが出来て3年
04
2021/07/05 発売! amazonで
書誌情報詳細
はい、またお会いしましたね。三好梓です。
今回も、もうすぐ発売される、Dジェネの4巻の紹介になってない紹介をしますよー。 設定資料なんかも、ちょびっとお届けします!
では早速。恒例の──
じゃ~ん! 書影頂きました!
恒例ったって2回目だろ。
もー、細かいことはいいんですよ。
キャシーがくっついてるのがドルトウィンですね。
奥でお前に座られてるのが、カヴァスだろ?
アイスレムとグレイシックは?
ちゃんといますよ、裏表紙に。
こいつらまるっきり子犬みたいだよな。
まあ、生まれたばかりといえば、生まれたばかりですし。
ところで先輩、何一人で飲んでるんですか?
え? 豚串?
いつから豚串が飲み物になったんですか……
それじゃなくて! これです、これ!
手元にビール瓶のようなものが……すっごい気になります!
だからな、お前はもっと違うところをだな……
こないだだって、ハンニバルを見て反応したのが二か所。
ラストの Ch.Phélan Ségur(フェラン・セギュール)は誰が見てもわかるだろうからともかく──
1996というのが趣味がいいですよね。
フェラン・セギュールにとって、何もかもが完璧な気候だった偉大なる年ですよ!
だけど公開が2001年でしょう? いくらなんでも若すぎませんか、Dr.Lecter?
有名なのか? 俺は知らなかったが。
なかったことにされた2003年の格付けだと、クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル(クリュ・ブルジョワで一番上のクラス)ですからね。
ハートのエチケットで有名な、カロン・セギュールのお隣の畑です。
2001年公開の映画に露骨に出てくるところが2003年を踏まえたプロダクト・プレイスメントぽくって素敵ですね!
本当にプロダクト・プレイスメントの意図があったかどうかは、もちろん知りません。
プロダクト・プレイスメントというのは、映画やドラマ内で宣伝する対象を登場させる手法のことです。
ボルドーのグラン・クリュも全部言えるかどうか怪しいからなぁ……クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルってその下?
先輩……それは訊いてはいけない世界なのです。
は?
クリュ・ブルジョワ界隈は、近年大混乱してますので、こんな狭いスペースで説明するのは無理ですが、簡単に言うと、 先輩が言うその下というのは、1988年に公式に認められたクリュ・ブルジョワのことです。1990年からエチケットに印刷できるようになりました。
ところがその後、2003年に新しい格付けを作り農業省がそれを承認したとたん、選考に文句が噴出して裁判で争われた結果、2007年にそれが全部なかったことになります。
しょうがないので2008年ビンテージのものを2010年に審査して、ワンクラスのクリュ・ブルジョワを制定しようとしたら、大手傘下や高評価シャトーは、フザケンナと怒って参加しませんでした。
結果、大混乱に陥りました。なお、この時のクリュ・ブルジョアは、法的な格付けじゃなくて単なる認証にすぎません。
そして、去年(2020年)やっとのことで格付けとして復活したんですが、結局2003年にエクセプショネルに選出された9シャトーは、どこも認証時代から参加すらしませんでした。
だから、フェラン・セギュールは現在クリュ・ブルジョアですらないんですけど、逆に言えばシャス・スプリーンなんかもそうですが、格付けなんかなくてもやってけらぁ!と言っているようなものですね。
ちなみに、2020年に発表されたクリュ・ブルジョワの格付けは、 こちら( Classement 2020 des Crus Bourgeois du Medoc )  PDF 
長い……本当に訊いてはいけない世界だった……
まあ、格付けから漏れたら潰れるかもしれないし、下位格付けと一緒にされたら高く売れないかもしれないし、ついでに言えば、命脈を格付けする人たちに握られちゃうってのもあるか……格付けって難しいな。
利益に直結しちゃいますからねー。昔はダルマイヤック伯爵みたいな貴族様が決めたので誰も反論できなかったんですけど、今や民主主義ですから。
で、フェラン・セギュールはともかくだな、これを見て、「クロ・サン・テューヌって、脳みそにあいますかね?」とか言い出す奴は、まずいないだろ!(たぶん)
そもそも、ワインの銘柄に気が付く奴が、0.1%もいないよ!(たぶんⅡ)
わざわざエチケットをこっちに向けてるじゃないですか。
映画好きのソムリエなら全員が気が付きますぅ! むしろ気が付かない人はソムリエ失格(暴言)
映画の製作者に、これを応援したい人がいたんですよ、きっと。
いや、文字読めないし。
視聴者の中にソムリエ0.1%もいないし(たぶんⅢ)
特別な晩餐に選ばれるだけのことはありますけど、Trimbach(トリンバック)の Clos Ste Hune Riesling(クロ・サン・テューヌ リースリング)は高いんですよね……
だけど、レクター博士って、バタール・モンラッシェがお好みだったはずなのに、なぜアルザス……
おい。
やっぱり、時代なんですかねぇ……
1990年代後半から、リースリングの人気が再燃した時期がありましたから。映画の撮影時期は丁度ど真ん中ですよね。
おい!
あ、そうだ。ビールの銘柄の話でしたっけ?
……
赤縁のオーバルラベルで茶瓶って、あんまないですよねぇ。
このデザインだと大抵は、真ん中に黒の帯が入るんですよね。日本ビールが入れてるブレーメンのベックスとか、モザンビークのマニカとか。あ、ベックスは緑瓶か。
日本のビールならキリンラガーの慶祝ラベルがあるけど、あれは下が金色だしなぁ……
日本ビール繋がりなら、戦後すぐのニッポンビール(現在の日本ビールとは関係ない。エビスやサッポロの元になった会社)に横長オーバル赤縁ラインで茶瓶があるぞ。ラベル下にエビスサッポロ表記が入った四角いストリップがくっついてることがあるが……
先輩、マニアですか?!
お前にだけは言われたくない!
まあ、そんなビールが現代に残ってるはずありませんし。残っててもすでに飲めないでしょうし。
緑瓶ならベックスでいいんですけどね。ドイツの輸出量No.1ビールだし。
もう、Cervejas do Moçambique(モザンビークビール。メーカー名)のマニカでいいですよね! 日本で買えるかどうかは分かりませんけど。しかしこっちも「モザンビークビール」ですよ。「日本ビール」と奇しくも同じ発想ですね!
いや、そろそろ、4巻の話をしないとまずくないか?
最後までこの路線で行くんじゃないかとだんだん心配になってきたぞ。
したらば、それは次ページで!
今回は複数ページ構成なのか?
無駄話が長かったから、分離できるように……いや、なんでもない。
BUuu |-)凸